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ひゃっほおおおおおい!!書けましたぜ!久々の勇者SS更新じゃい!!


内容は「ボルフォッグ+護」!!!
「かっこいいボルフォッグ」を目指して書きました、でもなんか書き上げてみたら・・・なんだかフツーな気が・・・

とにかく内容はちょっと長め!暇ーーーな時に読んでね!!




では続きから!!






 

それ以上の言葉を護は紡ぐことができなかった
あまりにも衝撃的な一瞬に、疑うことでもはや精一杯で

「ボルフォッグ・・・!」

しめつけるような動悸に、嫌な熱に満ちる胸に、今にも溢れそうになる瞳の
熱い目頭から涙が零れ落ちたとき、悔しさが爆ぜる

「っ!!!」

―――ボルフォッグ!!!
痛々しいほどの悲しい少年の叫び声が瓦礫の空間に木霊した

 

 

 

 


「いけません、護隊員」

諌める言葉が耳に痛い、心配をかけさせているとわかっている
しかしそれでも、護は目の前で跪く紫のロボット―ボルフォッグを見上げた

「危険なのはわかってるよ!でも、ぼくはガオガイガーを助けたいんだ!」

困っている、困らせてしまっている
護は理解していた、自身の行動が護衛であるボルフォッグの負荷になっていることを
そして跪いたロボットは、護の目を見つめ逡巡しているようだった

「・・・やはりリスクが大きすぎます」

通るボルフォッグの声とその言葉に、護は項垂れる

(わかってるんだ)

ボルフォッグはなにも悪くない
ぼくの護衛がボルフォッグの重要な任務のひとつで
だからぼくを危険から遠ざけようとするのは当たり前で

わかってるんだけど、でもやっぱり、じっとしてなんていられないよ・・・
使命であるような、役割であるような、胸のうちでなにかに急きたてらている
いかなくちゃと、やらなくちゃと

 

 

「行かせてよボルフォッグ!お願いだから・・・!」

声を張り上げて、護は懇願する
聴覚センサーから痛いほど護の頑なな意思が汲み取れるのに、ボルフォッグは困惑していた
目の前の少年、その護衛の任を仰せつかってみるもの、この少年の行動は危険に対して無頓着だった
自身に降りかかる危険を省みない、無謀とも勇敢とも判別のし難いそれに、護衛なら誰しも手を焼くだろう

(しかし、最後にはこのお守りすべき人の無茶な願いを聞き入れてしまうのですから・・・)
そんな私は駄目な護衛なのでしょうか、少年の安全の確保より少年の意志の尊重を優先してしまう私は・・・

結局ボルフォッグは護の熱意に弱く、諌めることも咎めることも侭ならないのだ

 

 

 

 


こぼれ始めた涙は止まらない
頬を伝う雫を拭おうにも、両の腕は固となって動かないから頬は筋を描いて濡れるばかり
それを上から見下ろすボルフォッグの頬にも描かれている幾筋もの軌跡がある
半透明な緑色のそれは、ボルフォッグの頭部から流れ出しているようで、いくつか地面に滴っている

それがGリキッド、3Gのロボットたちの身体に流れる、人間でいうところの血液であると護は知っていた
そしてそれがボルフォッグの体内から溢れ出てしまっている訳も

恐いほど見開かれた目、止まることのない涙、固く握り締められた拳
黙して俯いたままの護を、ボルフォッグは静かに見下ろすことしかできなかった
正確には、ボルフォッグの言動は現在この状況によって制限されていた

 

 

ほんの十数分前、苦戦するガオガイガーを助けたいと単身護はゾンダーの弱点を探っていた
ゾンダーとガオガイガー他機動部隊が交戦する中、その前線を走り回っているというのに
不思議と護は恐怖というものを感じなかった

それは自身の背後にいる守護者の存在が大きかったのかもしれない
今回も、一時は停められはしたが、最後は必ず協力してくれる護衛―ボルフォッグ
再びゾンダーの反応をキャッチした護はボルフォッグとともに地下へ赴いた

そして彼らはゾンダーの本体と鉢合わせ、すかさず浄解を試みようとしたが、ゾンダーは地上へと逃走してしまう
その際、ボルフォッグは落下する瓦礫の雨から護が押しつぶされぬよう咄嗟に庇ったもののふたりは揃って地下へ瓦礫の下敷きとなってしまった

 

 

「ぼくのせいだ」

静かな空間に木霊す護の声を、ボルフォッグは逃さない
声も言葉も涙に濡れてしまったような、ひどく悲痛な護の台詞

「ぼくのせいで・・・ボルフォッグは・・・」
痛々しそうにボルフォッグを見上げる護、上向くその顔は

「ぼくが、ボルフォッグの言うことを聞いていれば・・・ぼくが無理なお願いなんてしなければ・・・」
べそをかき、自責で押し潰されてしまいそうなそれで

「護・・・隊員・・・」

 

 

「ごめんなさい・・・ごめんなさいっ」

堪らなくなったボルフォッグが少し乱れた声帯で声を上げても
謝罪の言葉を連ねるばかり

「護隊員・・・」
そんな護の、心苦しそうに縮み、震える小さな身体へ
唯一僅かだが駆動の利く右腕を動かし、そっと指先をその背と肩に添えた

「ご無事で、何よりです・・・」
護ははっとなって俯いていた頭を上へ、ボルフォッグへ向けた
Gリキッドに塗れながらも、穏やかなボルフォッグの表情にいつの間にか涙も止まっていて

「怒って、ないの・・・?」
にわかに信じられない、護はボルフォッグの顔を見つめる
こんな状況を招いてしまった自身への恨み言ひとつふたつ投げかけられてもおかしくないのに

「ええ、怒ってなどいませんよ」
こちらを見つめる護隊員の目は、まるで信じられないものを見るようなもので

「どうして?・・・だって、ぼくのせいでボルフォッグは怪我をしたのに・・・なのになんとも思わないの?」
まあそうかも知れない、ボルフォッグはこのような現状に陥ったときに見られる人々のパターンを予測する

「苦しくないの?辛くないの?」
通常なら、原因であるその人はある程度の責任を問われることになるのだろう

「嫌だって思わないの?」
あるいは制裁を被ることも覚悟している、護隊員もきっとそうだったのだろうとボルフォッグは思考を巡らせる

(だが、私は・・・)

 

 

「私は、護隊員 あなたのためにならどんな苦難に陥っても悔やむことはありません」

なんで、ボルフォッグの声はこんなに胸に響くのだろう

「私自身、心から あなたをお守りしたい そう、思っています」
ロボットである彼の無機質な声、その声がこんなに優しさを帯びていて

「護隊員は、とても大切な存在なのです」
言葉にも、人間と変わらない感情がこもっている

「あなたを守ることを、辛いとも、嫌だとも思ったことはありませんよ」
そして嘘のない真摯な台詞に

「私は、あなたのことが好きですから・・・」
先ほどとは違う、涙がこぼれ出してしまう

そして、添えられていたボルフォッグの手に思わずしがみついた

「ぼくも、ボルフォッグが好きだよ・・・大好きだよ・・・!」

 

 

「おい!護!ボルフォッグ!」
「ふたりとも無事ですか!?」
地下空間が瓦解する際発せられたボルフォッグからの緊急信号に氷竜炎竜が駆けつけていた

「氷竜!炎竜!」
「よかった無事なんだな」
「もう少しで引き上げますからご辛抱を」
ふたりの上に積もった瓦礫の殆どが取り除かれ、大きく開いた瓦礫の隙間をアームの先端が潜り込みボルフォッグの体に固定される

「もう大丈夫だからな」
「引き上げに入ります」
護はボルフォッグの手に抱えられ、ようやく日の光のもとに帰還する
しかし、明るみの下で見るボルフォッグの身体は、護の想像以上に激しい損傷が見受けられた

「ボルフォッグ・・・!」
「これはひどい・・・」
「すぐに基地に帰還したほうがいい」
氷竜炎竜によって呼び出された3G基地への輸送船
動けぬボルフォッグが輸送船へ運びこまれるのに、護は同行しようと駆け寄る

「いけません護隊員・・・!」
「なんで!ぼくもボルフォッグについて行きたい!」
「いけません、護隊員には、まだやらなくてはならないことがあるじゃないですか・・・!」
「護、ボルフォッグの言うとおりだ」
「護がいなきゃ、ゾンダーの浄解ができないんだから」
飛び出したゾンダーの本体はガオガイガーによってすでに相当のダメージを負っている、もう決着もつくころだ
ゾンダー核が取り出されればあとは浄解を施すのみ、だが浄解が遅れれば核は再びゾンダーと化し再び機械と融合してしまう
とにかく、これより先には護という存在が大変重要なものになるのだ
しかし、傷だらけになってしまった大切な人を見送るなど、まだ幼い護にはひどく辛い選択だった

「で、でも・・・」
「私のことなら、ご心配なさらずに・・・」
「見た目はひどいですが、すぐに修復作業を受ければ問題ないはず」
「俺たちが責任を持ってボルフォッグに付き添っててやるから」
護はボルフォッグを再度見つめる
瓦礫の下にいたときと変わらない、穏やかな表情のまま
そんな彼の手に、護は自分の手を添えて頷いた

輸送船が離れてすぐ、ゾンダーロボはガオガイガーのヘルアンドへヴンによって大破
核も無事、護によって浄解され人間へと戻った

まもなく基地に帰還した護を迎えたのは、好調を取り戻したボルフォッグだったことを、護は心から喜んでいた






いやー・・・これで、よかったの・・・かなー;;;;;;;
どうですかねあこさん^q^) 自分なりに「さりげなく、変態じゃない、むしろかっこいい」ボルフォッグをイメージして書いてみたのですが・・・・・・・・・・ビミョーですかね;・w・)

と、とにかくJ.V.X.としましてはですね・・・
先のスパコミ+オフ会でも(勇者ファン複数名に)申しました通り、「ボルフォッグは変態ではなく、マジでかっこいい紳士なんだ!!」そう思うんですよ!!!
なんで彼を変態扱いするのかが俺にゃ理解できんとです!!あんなにカッコいいのになあ!!

その熱意がこのSSから伝われば幸いです´w`)

最後まで読んでいただきましてありがとうございます!!
よし!ランセイかくぜーーーーーーー!!!

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学業!学業!!
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娯楽ならなんでも好きだ!
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J.V.X. と書いてジャヴクスと読む!
・・・読みづらいですよねそうデスヨネ´・w・)

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