[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
鼻の穴管理人 はなくそ氏にお送りした
アノ作品
晒してみようと、思います・・・
「バカは風邪ひかねぇって言うけどな」
その台詞に応えるようにピピピと電子音が鳴るのを
スカーフェイスは腹の底から声は忍ばせて笑った
「あー 完璧風邪だなこりゃ」
見ろよ、と手にした体温計をその表示された数値をはじき出したジェイドに見せる
尋常でない熱のために頬を中心に顔中が赤く、瞳にいたっては薄い涙の膜で覆われていた
普段はヘルメットや豊満な前髪に隠れてしまう目元が額のタオルに持ち上げられて良く見える
「びっくりしたぜ。珍しくてめえから電話がきたと思ったら死人みたいな声で「来てくれ」、なんていわれてよ」
急いで飛んできてみりゃ床にぶっ倒れてんだから、かなり焦ったと今ではいい思い出だと語るスカーにジェイドの表情はむすっとしたものに変わった
んな顔してもこわかねぇぜ、とスカーはジェイドの髪を撫で付けた
「薬飲まなきゃいけねぇな、なに食うか?」
「食欲ない・・・」
「食わなきゃのめねぇぞ?」
「うう」
「んな辛そうな顔すんな。億劫かも知れねぇけど、薬のまにゃずっとそのまんまなんだぜ?」
額のタオルをひっくり返し、零れ落ちそうになる前髪を纏め上げる
その手の動きを追うようにくりくりと動く翡翠色のそれにスカーは口もとに笑みを浮かべた
「スカー」
いつのまにかスカーの膝の上に伸ばされたジェイドの手
なにかを探るように右往左往するそれを、スカーは空いてる手で捕まえる
いつも以上に熱い手のひらは薄っすらと汗を湛え
スカーの手を握り返そうとしているのか、しかしそこにいつもの力は伝わってこない
「マジ 元気ねぇんだな、お前」
タオルもいつのまにか冷たさを失ってしまっている
言動のひとつひとつにいつもの覇気がない
まっすぐなあの強い視線もいまは弱弱しく
すぐれないジェイドに、自分の調子まで崩れてしまいそうな
そんな危機感をスカーはかんじた
髪を梳いていた手をジェイドの頬にあてる
伝わる熱にぎょっとするも嬉しそうに細められたジェイドの目が愛しくてそのまま頬を撫でる
「万太郎呼び出すか?その辛気くせーのふっとばしてもらおうぜ?」
その言葉にジェイドの重たげに細められていた目がすうと見開かれる
それからまもなく擦れた声だがはっきりといやだよ、とジェイドは苦笑を浮かべて返した
逆に残ってる元気全部吸い取られそうだ、とつづけるのにそれもありうるな、とスカーは意地の悪い笑みをむける
それからしばらく、スカーはジェイドの知る限りの超人の名を出していった
超人たちのありあまる元気をわけてもらうべくの呼び出しをジェイドに持ちかける
それに対してジェイドも熱にふやけた思考であるが的確にその超人たちに様々な理由をつけて跳ね除けていく
つい夢中になってしまうくらいそれを繰り返して
「じゃあなあ・・・」
「スカー」
「ん?」
「俺はスカーがいてくれるだけで、いい」
スカーの手を握るジェイドの手に、いつもの力強さが戻っていた
「みんなといるのもいい でも、スカーといるのがいまは一番いいんだ・・・」
「そいつあありがてぇようなそうでねぇような・・・」
「・・・」
「ウソだよ、俺もてめえといるのが楽しくてしょーがねぇんだ」
手を握り返して言葉もそう返せば、ジェイドは嬉しそうに微笑んで
そのまま寝息をたてはじめた
しばらく様子をうかがっていたスカーはジェイドの手に口付けを施してベッドにもどす
それから静かに腰をあげ、額のタオルを新しいものに変えるために台所へ向かっていった
さて、起きたら薬を今度こそ飲んでもらわねぇとな
そのために食ってもらわねぇといけねーんだけど、なにを食わせてやるか・・・
いつのまにかスカーの頭の中はそれらでいっぱいになっていった
ひええっおわります!!最後までありがとうございました!
04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
・・・読みづらいですよねそうデスヨネ´・w・)
現在熱中作品
・キン肉マン
・勇者シリーズ
・トランスフォーマーシリーズ
・ギルティギア
・餓狼伝説
ごちゃごちゃいろいろカオス・・・
E-MAIL:j.v.x.it.is.cool69@gmail.com
Skype:J.V.X.